抗生物質の種類と効果、副作用(デメリット)
ニキビに悩み皮膚科に行くと、
必ずといって良いほど処方されるのが抗生物質です。
しかし、
「ニキビ = 抗生物質を処方しとけ!」
という昔ながらの処方が果たして正しいのか?
過去の私のように、医者に処方されるがままにやみくもに長年服用していた(している)方も多いと思われます。
その問に対する
“5年間飲み続けた私なりの答え”
そして、
「そもそもなぜ抗生物質が処方されるのか」
「抗生物質の種類」
「抗生物質以外に論理的にニキビが治せる方法はあるのか?」
といった点を分かりやすく説明しましょう。
抗生物質を長年飲んでいる方、
これから飲む方、
効果に疑問を持っている方、
ニキビに悩む全ての方に、是非最後までお読み頂ければ幸いです。
難しいことは書いておりません!
少し長いですが是非最後までお付き合いください!
まず最初に2つ!
1つ目、
当サイトは他のサイトのように「この商品がいいですよ」というただ商品を並べるだけのサイトではないので、そうしたありきたりな情報が欲しい方は、他のサイトをご覧ください。
※かと言って、よくある「ホルモンバランスを整えましょう」などの、実践が難しい内容や、「当たり前にやってるよ!」と言われるようなありきたりな回答もしません
2つ目、
ニキビに15年悩んだ私がどうしても初めにお伝えしておきたいこと、それは、
軽度のニキビ以外に抗生物質は使うな!
ということです。
なぜなら
- 抗生物質による再発率は90%を超える(理論上当たり前のことです)
- 根本原因(皮脂)を取り除けない
- 飲み続けると、副作用で顔にニキビ以上の大きさの出来物が出来る。(私や多くのニキビ仲間からの経験則)
という理由からです。
とは言え抗生物質をいきなり否定しても
「なぜ再発するの?」
「じゃあどうすればいいの?」
という問が返ってくると思いますので、一つずつ分かりやすく説明していきましょう。
抗生物質の種類
まずは処方される抗生物質の種類からです。
抗生物質の種類を把握することはあまり大切ではありませんが、一応いくつか種類があるので説明します。
この中で一番処方されるのが、皆さんも恐らく耳にしたことのある「ミノマイシン」と呼ばれるものです。
(以下は各系統の一部)
テトラサイクリン系抗生物質
ドキシサイクリン(商品名:ビブラマイシン)
ミノサイクリン(商品名:ミノマイシン)
マクロライド系抗生物質
クラリスロマイシン(商品名:クラリス)
ロキシスロマイシン(商品名:ルリッド)
セフェム系抗生物質
セファクロル
セフカペン(商品名:フロモックス)
これらを建前上「ニキビの状態を見て」処方されているようですが、“ミノマイシンやルリッド、クラリスあたりを適当に処方し、効きが悪ければ他の種類に変える”、というイメージを、今までの経験から私は持っています※。
※実際に、ニキビが酷い状態でA病院ではミノマイシン、B病院ではルリッド を処方されたことがあります。2つの病院を受診した際、症状はどちらも変わらず「顔中ニキビの状態」でした。
これらは各系統で作用の仕方が違いますが、いずれもニキビ治療に用いられます。
抗生物質がなぜ処方されるのか?
では続いて、
そもそもなんで抗生物質が処方されるのか?簡単に説明しましょう。
まず結論から言ってしまうと、
抗生物質を服用することで、ニキビの原因菌である「アクネ菌」を殺し、炎症を抑えることができるから
です。
アクネ菌とは、健康な身体であっても誰しもが持っている「常在菌」と呼ばれる細菌の一つです。
そしてこのアクネ菌は
・空気と触れない場所
・脂肪(皮脂)のある場所
で繁殖しやすい性質があります。
なので、皮脂で毛穴がつまっているときに内部で炎症を起こし、それが結果としてニキビとなります。
ちなみに腸内菌と同様に、アクネ菌にも善玉菌と悪玉菌があると考えられています。
このとき、善玉菌は肌を健康に保つための役割を担っており、一方で厄介なのが悪玉菌です。
難しい話は省略しますが、要はこの悪玉菌が毛穴の中で問題となるわけです。
そこで皮膚科医は考えたのです。
「じゃあ、細菌が悪さをしないよう、抗生物質で殺してしまおう」と。
その結果、確かに抗生物質を飲むことで、一時的ではありますがニキビが抑制されます。
ではそれで良いのか?
いいえ、良くありませんよね。
上で「一時的」「抑制」という言葉を使いましたが、ニキビへの効果は細菌が死滅した間だけしか維持出来ません。
アクネ菌は常在菌ですのでまたすぐに増えますし、詰まった毛穴にすみつくことで炎症を再発させます。
つまり根本的な解決には全くなっておらずあくまでも「抑制」となるわけです。
そう、抗生物質ではニキビがブワッとでてこないように「おさえている状態」に導くだけです。
この理屈をみれば当たり前ですが、
実際に抗生物質の服用者のうち9割が再発すると言われています。
おまけに肌を健康に保つ「善玉のアクネ菌」も同時に殺してしまうデメリットも伴います。
で、そもそもで勘違いされる方が多いですが、抗生物質は「ニキビ治療の薬」ではないです。
ニキビに特化した薬でもなんでもなく、ただ「色々な細菌に効く薬」をアクネ菌に対して処方されているだけです。
※たとえばミノマイシンは気管支炎や性病などにも処方されます
ただそんな抗生物質にも「効果があらわれるまでが早い」というメリットがありますので、「結婚式までには治したい!」などの緊急性のある場合には使用するのも良いかと思います。
では「抗生物質を服用せずにどうすればいいのか?」をここから説明したいのですが、その前に実際に私が長年使用してきた感想を正直ベースで説明します。
抗生物質を服用した上での感想
私自身、
上であげた「3系すべての抗生物質」を試しましたが、いずれも再発しました。
説明の通り、抗生物質というのは細菌の繁殖を一時的に抑え込むだけなので、根本的解決にはなりません。
また、抗生物質は長期的に使うと比較的抗体が作られやすいです。
「抗体が作られる」というのは、
簡単にいうと「その薬が効きにくくなる」ということです。
そのため、
「しばらく使い、適度に間隔をあけた後にまた使う」
という方法で服用していました。
この方法は皮膚科の先生から言われたものであり、同様の服用の仕方をしている人がほとんどではないでしょうか。
ちなみに!
私は約5年間、ちまちまと抗生物質を服用していましたが、抗生物質が体内の良い菌も殺してしまうことを知っていましたし、今後何十年も飲み続けることに不安を抱いていました。
しかし先生にその不安を吐き出すと、少しキレ口調で
「他の外用薬等も効かないようであれば、抗生物質をニキビが出来にくくなる50代まで飲み続けるしかない」
という発言をされ、絶望を感じました。
そして、ニキビ患者の気持ちを分からず、ただ製薬会社が作った薬を処方するだけしか出来ないその機械的な医者に、心底腹が立ったのを覚えています。
※他の保険外治療もたくさんある中、そういう先生は知識がないのか、他の方法は一切提案してくれません
しかし私の場合は、抗体が出来ただけではなく、飲むと明らかに「ニキビとは言えないくらい大きなシコリの塊」が出来るようになってしまいました。
これにはさすがの先生からも中止を言い渡され、「どうしようもないですね」と諦められました。
ですがこのシコリの塊のようなニキビについては、後々多くのニキビ仲間と話すなかで比較的発症しやすい副作用だとわかりました。
ですので、継続的に飲む必要のない「軽度ニキビの方」に限っては、抗生物質を使ってみても良いと思います。
実際に私の妹は、少しニキビが出来てもミノマイシンを飲めばしばらく再発しません。
では、過去の私のように
継続的に飲まなければいけない人はどうするのか?
繰り返し再発する場合はどうするか
あなたはこれから抗生物質を飲む方ですか?
それとも長年飲んでいる方ですか?
既述の通り、この薬では一時的に菌を殺すだけです。
抗生物質を飲むと、それ以降にきびが出来なくなる、という方も実際にいます。
普段出来ないニキビが、「ポツポツ」と出来たぐらいで不安になる軽症ニキビの方は、恐らく抗生物質を飲めば、しばらく再発しないでしょう。
しかし、私のように体質的に繰り返しニキビが出来てしまう人には、正直抗生物質ではイタチゴッコになるだけです。
その理由は、上で説明したとおり「炎症を抑えているだけ」であり、根本解決がなにも出来ていないからです。
では何が大切なのか、それは菌が繁殖する「皮脂」を減らすことです。
ここで、「毎日顔洗ってますし、油取り紙も使ってる!」というアナタ、要注意です。
化粧をしている女性でなければ、正直水洗いで十分です。
※特に長年洗顔料を使っている男性は、一度洗顔料を使うのを止めてみてください。それだけで皮脂もにきびも大分落ち着きます。
(水洗いの話等は水洗顔でニキビを治す!顔を洗わない(洗顔料は使わない)方が良いで説明しています)
また「脂はティッシュで取るのがベスト」というのが、多くのニキビに悩む知り合いをみてきた統計論から導かれた答えであり、私の考えでもあります。
さらに、そのへんのサイトによくある「顔を洗いましょう」など、そのようなどこにでもある薄い話はしないので、この先もきちんと読み進めてください。
話を戻します。
「皮脂がニキビの原因」というのは昔から言われていることであり、実際に腕や足にニキビがほぼ出来ないのは、
そこに毛穴はあるが、皮脂がないから
です。
逆に
口周りやフェイスラインなど、一見皮脂が多く出てるように見えない場所も、結局は皮脂が出ているからニキビが出来る
のです。
この皮脂を抑える事が出来ると、ニキビは出来ないのでは?というのが私の考えであり、実際出来ていません。
では皮脂はどのように抑えるのか?
抑えるというよりも「皮脂代謝を促す」ことで、皮脂が皮膚から出にくくなります。
そこで私がオススメしているのがビタミンB5(パントテン酸)の摂取です。
皮膚科でもビタミンB2やB6をすすめるところが多いですし、中にはビタミンAなどを摂取している人もいらっしゃるかと思います。
しかし、それよりも大切なのはビタミンB5だと私は考えています。
なぜなら、ビタミンB2やB6よりも、直接的に皮脂に関わってくるからです。
当ページで説明すると長くなるため、まずは当サイトの「まとめページ」をお読み頂ければ、ビタミンB5がなぜ良いのかが論理的に分かるかと思います。
※簡単な方法ですし、わけのわからない化粧水や洗顔料などを購入する必要もないため、費用も全然掛からない方法です
実際に多くの方が実践しており、400人以上の方から「本当に皮脂が減りニキビが治った」という報告メールを頂いております。(こちらで紹介)
日本のニキビ医療の限界は、ディフェリンゲルなどの外からのアプローチです。
そしてダラシン、硫黄カンフルローション、ビタミン剤、漢方、面ぽう圧出といった治療法(薬)は、もう何十年も前から使われているものです。
さらに、どれをとってもその場しのぎであり、根本的に解決出来ません。(再発します)
ダラシンtゲル、ディフェリンゲルが日本では新しいですが、これらの治療薬もその場しのぎでしかありません。
これらはすべて「出来ているニキビ」への治療でありニキビの予防にはなりません。
結果的にイタチゴッコとなるのです。
また、日本未認可薬である、アキュテイン(重症者向け)は副作用が大きいです。
だからこそ私は
簡単に皮脂を抑えられるこの方法を本気で皆さまに知ってもらいたい
重症ニキビを患っていた私だからこそ、ニキビに悩む気持ちは手に取るようにわかります。
ただやみくもに抗生物質を飲み続けても、何も解決しません。
このサイトを立ち上げたのも、それを少しでも多くの方に知ってもらうためです。
根本的継続的なニキビ予防になるので本当におすすめします。
⇒【激安で出来る!】何度もニキビを繰り返す人に伝えたい!「ビタミンB5と乳酸菌」でニキビの無限ループから抜け出そう!
参考までに、ニキビが治るまでどんな状態だったのかをお見せします。
※顔バレを防ぐために、目・鼻・口は隠しています
2001年(22歳)
写真では分かりづらいですが、頬・顎・首にボコボコとした大きなニキビが乱発しています。
抗生物質と、保険適応漢方「清上防風湯」をひたすら処方されていましたが、全く治らず。
2005年(26歳)
フラッシュの光の関係で22歳の頃よりマシに見えますが、この26歳の頃がピークです。
抗生物質が効かなくなり、
●ピーリング
●フォトフェイシャル
●街の漢方薬局に通う
etc...
保険適応外のものを一通り実施するも全く効かず。
【↓このような煎じ薬も飲んでました】
2006年(27歳)
写真がとにかく嫌いだったので、当時の顔写真が残っていませんが、現存する最強のニキビ薬「アキュテイン」の服用を始めます。
ちなみにアキュテインは日本未認可の薬であり、重症ニキビ患者のみ「一部の病院」で処方(保険外)してもらえる薬です。
このアキュテインで激的な改善を見せるも1年半で再発、2クール目を飲み抑え続ける。
そして2クール目も1年半ほどであえなく再発。
顔全体と髪のベタつき、根の深いボコボコニキビに再度悩まされる。
2009年(30歳)
写真は2013年の34歳の頃です。
この頃飲んでいた「ビタミンB5(パントテン酸)」とともに。
(このメーカーのパントテン酸は、2016年あたりで生産終了となったため、現在は別メーカーの物を飲んでいます)
30歳でパントテン酸を知り、劇的な効果を実感。
さらに途中から「乳酸菌」もプラスすることで、ツヤツヤ感が復活。
ここから「パントテン酸と乳酸菌を伝えよう!」と当サイトの運営開始。
以来、100%ではありませんが、ほぼ再発なし。
(出来てもすぐに治っています)
2017年11月現在も問題なし。
●【当サイトまとめ】あなたへ伝えたい、たった一つのこと
●【重要】遅延型アレルギーとニキビ
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【重要】追記:遅延型アレルギーをご存知ですか?
ご存知ない方は、とりあえず以下のページもご覧下さい。
この事に言及しているニキビサイトは他には無いかもしれません。
●ニキビと遅延型アレルギー
●遅延型アレルギーの症状と乳酸菌
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